ロードバイク 雑記・四方山

ディスクブレーキ・ロードのススメ(後編)

さて、ディスクブレーキ・ロードバイク推奨のLa.sistaですが、疑り深さと粗探しに措いては天下一品の当店。

常に新製品、新機構に対して懐疑的な目を向けるLa.sista店主がディスクブレーキ・ロードのデメリットというか至らぬ点を探してみました。

▲デメリット(もう少し頑張りましょう&今後期待しています な所)
・ブレーキレバーの調整範囲が、もう少し欲しい → 所謂フリーストローク
・レバーブラケットを小型化できれば最高
・フルード交換などは経験が必要
  以上、部品そのものについて。

・複数のWheelを使う場合、パットとローターが擦る場合がある
・レースに於いてニュートラルWheelが、どうなるか、また交換した場合、パットとローター調整が面倒
・輪行など輸送中にローターを歪めてしまう可能性がある
・一般的にRim Brakeと比較すると作業技術と知識に高いレベルと柔軟性が必要
以上、マネジメント一般について。

・完成車にすると購入予算は上がってしまう(まぁ仕方ない)
・そもそも油圧Disk採用のコンポが少ない
・販売店によっては、オイルラインの調整やエア抜きが不十分
・最悪の場合、ブレーキパットがオイルを吸っている
・価格帯によって、マウント、ホイール規格がマチマチ(できればFlat mount/スルーが良い)
・完成車としての選択肢が「まだ」すくない
・Wheelのアップグレードの選択肢が「まだ」すくない
  以上、購入全般について。

・フロントフォークの特性をコントロールするのが難しそう
・コーナーリングによる左右特性が微妙に異なる(ような気がする)Bikeもある
  以上、車体関連について。

まずDisk Roadに乗って最初に気になったのはブレーキレバーのセッティング関連でした。

STIレバーの取付け位置も重要ですがブレーキレバーを引き始めてから、ブレーキパッドがローターに当るまでの遊び=フリーストローク の調整幅が、もう少し欲しいと感じました。

店主の経験上、MTBのブレーキングは「短期決戦」でパッと握って一気に減速を終わらせる感じですがRoadは長い下りや集団走行の際は「当て効き」を必要とする事が多くなります。MTBに比べて、ブレーキレバーその物を握っている時間が実は多くなります。

手の小さいライダーの場合、指の関節が最も良い位置にもってくるためにはレバーの初期位置を決める「リーチアジャスト」はもちろんですが、フリーストロークの調整幅を持たせるのが理想的と考えます。

今までのRim Brakeでは熟練ライダーはブレーキレバーを握るとハンドルバーにくっついてしまう位に遊びを取ることで「当て効き」の際にハンドルバーをシッカリとホールドしつつ、ブレーキコントロールをし易くする事ができましたが現時点ではそこまで調整は難しいようです。

…そんな事を思っていたら新しいSHIMANO105の油圧メカニカル式レバーが小型化、さらにセッティング幅も広がったとリリースされました。

 どうなんだろ?実際は??

ちなみにDisk仕様のSTIレバーは大きくて握り難いのでは?と思っている方へ。実際に握る付近の外周寸法を測ってみると、意外な事にST-5800(Rim Brake)とST-R8020(Disk Brake)に限っていえば寸法に殆ど差はありません。ただ手のひらを置く付近の形状がST-R8020のほうが、少しだけ平っぽい形状になっているため、大きく感じるのかもしれません。(むしろ面で手のひらが当たるので疲れにくいかも)

 
ST-5800 Rim Brake

 
ST-R8020 Disk Brake

にレースなどでパンクやメカトラの場合、ホイールのニュートラルサポートの際はどうなるの?という心配もありますが、我々一般ライダーがプロレーサーの心配をする必要はありません。普通に走っていてWheelトラブルがあったら「黄色いバイク」が助けに来てくれるワケでは有りませからんから。(恐らくプロの世界ではバイクチェンジでた対応する事が多くなるかもしれません)
現実的に有りそうななののは、複数のWheelを所有し、使い分ける場合、メーカーが異なるとローターの位置が微妙に異なり、またローターの摩耗具合によっては、ローターの引き摺りが気になるででしょう。
また輪行や輸送中にローターに大きなチカラが加われば、歪みを生じてしまう可能性もあります。

しかし何れの問題もRim Brakeでも起こり得る問題で、起こり方が違うだけで、Disk Brakeが劣っているというワケでは無いと思います。さらに言えば、MTBに於いてもDisk Bkake初期の頃は、そんな問題を抱えていましたが、シッカリと日々精進し、実戦経験を積んでいる販売店では、解決のノウハウを持っています。

次に購入について。
現時点では油圧Disk Brakeを採用しているグレードは限られていますが、2019年はSHIMANO 105がモデルチェンジ。105グレードで油圧Diskが登場するのは期待が持てます。
車種選びに関しては一括りにDisk Roadといっても油圧、メカニカル、車輪の固定方式も様々です。できれば将来性のある最新規格を選ぶとなると購入予算は必然的に上がってしまいます。

またDisk Blakeに不慣れな販売店では適切な調整とセッティングが理解されないまま組まれている車体も多々あります。ココは当店La.sistaやDisk Brakeをちゃんと理解しているお店であれば問題はないでしょう。

 

ホイールのアップグレードに関しては、Rim Brakeほどの選択肢がありませんが、コレも徐々に性能を突き詰めたDisk Brake対応ホイールは登場するでしょう。

最後に車体関係について。
ココが最も難しい問題でもあり、メーカーの腕の見せ所。
Disk Blakeにする事で特にフロントフォークに加わる荷重が複雑になりました。

Disk Brakeではキャリパーが片側にしか無いのでブレーキング時はホイールとフォークは左側に捩じられるようになります。

その捻じれを少しでも軽減してくれるのが「スルーアクスル」という最近のMTBでお馴染みの固定方法です。
 
QR + Flat mount            THRU + Flat mount

MTBに於いては一度スルーを乗ったらQRとは明らかに走りが変わる程、サイコーな機構ですが、Roadの場合、単に剛性Upさせれば良い、というワケではありません。

Road Bikeはフレームとフォークの「絶妙なシナリ具合」が性能を左右しているということ。
捻じれるからと言って単に剛性アップさせれば良くなる、というモノではないんですね。

確かにダンシング時の捻じれはQRとは雲泥の差。でも立ちコギのリズムやコーナーリングでバイクを寝かせるタイミングやS字の切替しなどでBikeを起こすタイミングなどは、走り慣れていないせいか、何となく「違和感」を覚えます。
その違和感を、いかにして自然なフィーリングにするのか、ライダーの感性に近づける事がでできるか、がメーカーの腕の見せ所でしょう。

MTBの場合、サスペンションフォークという「動き」を吸収させる機構があり、ペダリングやダンシングの上下の動きは調整可能なダンパによってライダーの好みに合わせて調整できるので、問題になる事は殆どありません。
 
 

Bikeは変速システムは日々進化し多段化から電動式でいかにライダーのストレスを軽減させるか。Frameは軽量化に始まり高い剛性を追い求め、さらには空気抵抗の軽減や乗り心地の向上へ。

そして今後、Road Bikeに我々は何を求めてゆくのか。

店主的にはこう思うのです。

ライダーの意思をリニアに、思い通りに反映し、路面や風の流れや音、さらには雰囲気や気配などを忠実にライダーに伝えるには、機材として何ができるか。

もちろん感じ方や求めるフィードバックはライダーによって千差万別でバイクの開発側にとっては容易ではないでしょう。

でも、そんな「感性」に響くバイクや機材に巡り合えればこの上ない幸せなRideが満喫できる事でしょう。

Disk Brakeは一見「スピードを落とすための部品の進化」であって、「速く走るための進化」とは思えない部分もあると思います。

でもライダーの思い通りにスピードをコントロールすること、タイヤの物理的限界点をいかに正確に知り、感じ、必要な安全マージンを取ることは、より安全に、より速く目的地に到達するために大いに役に立つと思っています。

そんな可能性を秘めたディスクブレーキ・ロードバイク。

La.sistaでは試乗、レンタルバイクでじっくりとお試し頂く事ができます。

ディスクブレーキ・ロードバイクについての疑問やご相談はいつでもお気軽にお問合せ下さい。

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